みんな僕が香川移住したと思ってるけど、僕にとっては移動程度なんです。

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僕はかなり移動が多かった人です。少し昔を振り返りながら、移住論的なことにも触れたいと思います。

病院通いで転々とする幼少期を僕は過ごしました。

僕は、実は先天性の病を持っています。あまり記憶はないのですが、幼稚園から小学校低学年くらいのときにそれが見つかり、そこから定期的に兵庫県の片田舎から神戸や、岡山、東京などに診察に行ったり、1〜2ヶ月入院したりしてました。確か小学校5年生くらいのときに東京の医大病院にも入院しました。

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正直、そのときは深くは考えていなかったのですが、まあ僕に何か問題があるなら仕方ない。自分の人生だしと思っていました。ただ、だからこそ、自分がいつ死ぬか分からない。20歳まで生きられたら幸せだなあ。なんて考えながら、でも、自分の人生は絶対に無駄にできないと幼少期ながら心から思っていました。

なので、幼少期ながら、他の同級生と比較して、移動する時間や距離が多かったんです。それは良くも悪くも自分と向き合う時間を増やし、いろんな世界を見ることにも繋がりました。

兵庫→香川→ニュージーランド→香川→タイ→香川→アメリカ→東京→香川→フランス→オランダ→ベルギー→イタリア→香川→東京。圧倒的に移動距離を増やした大学時代。

僕は大学を香川県にある香川大学で過ごしました。だけどもすごく閉塞感があって、井の中の蛙になるのが怖かったんです。だからこそ、僕は外の世界を見て見聞を広げようと留学しました。

2年生の夏休みに2ヶ月ニュージーランドに語学留学、春休みに1ヶ月タイ王国に文化交換留学、そして3年卒業後、大学を二年間休学してアメリカに1年半留学、そして東京でシェアハウスをして半年間インターンをしていました。そして、1人で行ったヨーロッパへの卒業旅行。フランス、オランダ、ベルギー、イタリア、と2ヶ月間バックパッカーをしました。

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そんな僕にとって、移動は当たり前になりました。デフォルトが「移住」であり「移動」なんです。なので、正直移住した気持ちは全くありません。まあ、東京から香川県へフラッと移動して帰ってきた感じです。とか言いながら、今回の決断は半年間かけて死ぬほど考えて出した自分の人生最大のドキドキする決断でした(笑)

ただ、そんなに重く考えずに、「移動」程度にとらえた方が気持ち楽になります。それに、移動距離が自分の中でのイノベーションの幅になることは間違いないので、どんどん移動を繰り返していこうと思います。(これは黒住教の黒住くんと仏生山温泉で話をしていてそういう話にもなったことを思い出して書きました)

僕は「移住」じゃなくて「移動」っていう言葉でいいと思ってます。

香川県に移動してから、移住促進なんとかっていうものに声がかかるようになったんですが、移住した人たちって正直移動程度だと思うんです。でも移住っていう言葉に重さが着いちゃった。それは移住を美談に捉えるメディアのせいなんですけど、それが移住で失敗できないっていうプレッシャーに繋がるから、移住者が増えない。もちろん、仕事もないっていうのもあります。

だからこそ、移動なんです。僕にとって香川県への移動であって、香川県への船旅なんです。なので、僕は今回の起業にあたって一言も「移住」という言葉を発していません。

そして、瀬戸内サニーは瀬戸内海から、世界の荒波へと日本から挑戦する船にしたい。そのための移動としての航海を、僕はクルー達と続けていきたいと思っています。

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