ソーシャル時代のブランドコミュニティ戦略について、書評を書きました。
ぜひ「コミュニティ」、「ブランディング」などが気になる方は一読ください。
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過去、マーケティングは商品を売り込むことでした。
しかし、現在、さらに将来においてこれからのマーケティングは
・関心や体験共有の活性化
・ブランドシナジ(活力)ーと関心を生み出す
・ブランドの質的認知を高める
・関係を深めることができる
以上のようなことがマーケティングの定義になると著者は述べています。
そして、それが実施可能なコミュニティプラットフォーム設計に必要な要素として、
継続性、コンテンツ、共創性、対話性、関係性が必要であると述べています。
また、その他にもコミュニティへの継続的な参加を促すモチベーション設計も重要であると記述しています。
<まとめ>
今まではプロダクトに対してイメージが形成されそれがブランドとして確立するという「形容詞のブランディング」が主流でした。しかし、最近ではコミュニティが活力となり生活者がアクションを起こしていくことでブランドが確立していく「動詞のブランディング」が重要になってくるといわれています。その例えとして、2011年の九州新幹線キャンペーンが挙げられます。同CMキャンペーンは、九州エリアの人々と協力してテレビCMを完成。東日本大震災の影響もありテレビでの放送期間は短かったのですが、見事カンヌ広告際のメディア部門において金賞を獲得しました。
では、このキャンペーンからどのような考察ができるのでしょうか?マイケル・ポーターはCSRからCSVの時代へマーケティングの潮流が変化しているのではないかと示唆します。つまり、今までの「企業が経済的な活動を行う変わりに社会貢献をしよう!」という考え方から、「生活者と一緒に経済的にも社会的にも価値を創出しよう」という考え方に移行しだしているこのではいでしょうか。その潮流を理解したうえで、今後マーケティング活動を考えていくことも視野に入れるべきだと感じました。